ライフデザインナビゲーター
空間デザイン心理士®プロ
吉田由布子さん

資格
ライフデザインナビゲーター™️
空間デザイン心理士®プロ
インテリアコーディネーター
ライティングコーディネーター
整理収納アドバイザー 2級

重度知的障害を伴う自閉症の子の母です。短大卒業後、独身時代は金融や経理の仕事をしていました。自由気ままな海外旅行も趣味でした。結婚して障害を持つ子どもを授かり、子どもの面倒だけ見て私の一生は終わるのだなと、人生諦めていた時期もあります。その後は、子育てや子どもの療育に専念しつつ、ハウスメーカーでモデルハウスアドバイザーや造作家具の販売などの仕事をしながらスクールに通い、インテリアコーディネーターの資格を取得しました。その経験から、同じ障害を持つ家族や子どものためになることをしたいとフリーランスで活動を始めました。自宅療育もしていましたので私自身の子育ての経験もお話することもできます。

目次

受講前の悩み・受講のきっかけは?

受講のきっかけは…自閉症の息子

自閉症の息子のいるわが家は幼児期、多動がすごかったので、いつでも安全対策をしなくてはいけませんでした。例えば、視界に入る物すべてに興味を持ち、引出しの中を全部出したり、思春期になると壁や家具を壊すなどの行為もあり、お部屋の悩みが尽きませんでした。

私が婦人科系の病気をしたときには、体がつらくて家の中が乱れ切ってしまい、汚部屋を作ってしまいました。

全てが悪循環になっていき、どうしたらお部屋は快適になるの?と突き詰めていったときに、お部屋のことだけを解決しようとするのは場当たり的、対処的なのではないか?原因はもっと深いところにあるのではと気付いたのです。最後にたどり着いたのが空間デザイン心理学®でした。

受講後、得られたこと・変化は?

人間がもともと持っている特性や行動、心理に基づいて空間作りをすべきなのだという理論や理由を学びました。例えば、ある人がある空間を快適だと思っていても、別の人にとって快適だとは限らないのです。

また、この講座ではまず自分自身が幸せになることからスタートします。自分自身が幸せになることで周りの人にも伝わっていくからです。それまでは母親でいることの役割を全うするあまり、自分のことは後回しになっていたことに気が付きました。落ち込むことも多くありましたが、ちょっとした思考の切り替え方や考え方を身につけたおかげで、無駄に悩まなくなりました。

資格をどう生かしていく?

自閉症の子どもは生きづらさを抱えて生きています。その子がわかりやすいように生活の場に仕掛けを作ったり、過敏による不快を緩和してあげるなど、環境を整えることがとても大事なのです。また、家族も大変なストレスを抱えて生活していることが多いです。ユニバーサルデザインという考え方があります。ユニバーサルデザインは、障害の有無だけでなく、人種、国籍、子どもや高齢者なども含めたすべての人にとって、使いやすいようにはじめから意図して作られたデザインのことです。支援が必要な人も特別じゃなくて「みんな」のなかに含まれている。だから、ユニバーサルデザインを取り入れた空間で、障害を持つ人自身も家族も、気負わず普通に軽やかに生活できたらいいなというのが私の理想です。空間デザイン心理学®で学んだことと自分自身の子育ての経験を活かし、ユニバーサルに、生活の質を少しでも上げていけるような幸せな空間を作るお手伝いをしていきたいです。

またこの講座を通してかけがえのない仲間との出会いがあり、可能性が広がりました。仲間と一緒に幸せな人を増やしていけたらと思っています。

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