はじめてのかたへ

こんにちは。空間デザイン心理学協会、代表理事の高原美由紀と申します。

あなたが「心豊かに、しあわせに暮らす」ために住まいに必要なことは何でしょうか。

  • 家事が効率的にできて使いやすい間取り
  • 収納スペース
  • センスが良くおしゃれなお部屋
  • 自然素材でできていること

どれも違うと今は考えています。

これまで一級建築士として25年以上、計10,000件以上の間取りを指導し、住宅や店舗、ホテルのリフォームやモデルルーム等をデザインしてきました。
そもそも、この疑問を考えるようになったきっかけは約25年前、
駆け出しのインテリアデザイナーとして、お客様のお住まいを訪れたときのことです……

リフォームで自己肯定感が下がってしまったお客様

「ごめんなさい!高原さん!!ごめんなさい。ごめんなさい。
片づけられなくて……ごめんなさい。」

ダンボールや本、書類、バッグなどが積み上げられ、ほとんど床の見えないリビングで、
お客様は、背を丸くしながら、なんどもなんども頭を下げました。

その1年半前・・・「収納がないから片付かないんです。
だから、リフォームして大きな収納を作ってほしいんです!」

そんなご要望を受け、わたしたちは、所持品の量や寸法、使う場所や頻度を確認して、機能的な完璧な収納計画を立てました。

そして、半年後。美しい壁いっぱいの大型収納が完成しました。
お引き渡しの際、お客様は手をぱたぱたと上下に動かしながら、目をキラキラさせて

「わあ、嬉しいーー!! 素敵!これで、やっと片付きます!!」

そう、おっしゃいました。

それから1年後。
きれいに片付いたお部屋でしあわせに暮らしているんだろうなあ~~と、胸躍らせておうかがいしたときのことです。

「ごめんなさい。片づけられなくて……。」

そこには、最初にご相談を受けたときと同じような、散らかったお部屋がありました。
わたしの体は凍りつき、まるで時間が止まったかのようでした。

一体、わたしたちはお客様に何をしたのだろう。
お客様のしあわせを願ってデザインしたはずだったのに……。

収納がなかったときは、「収納がないから散らかっている」とおっしゃられていました。
でも、実際に収納ができたら、今度は「収納があっても片づけられない自分」を責めていらしたのです。

……

……

……

片付かない → だから、収納を作る

というのは、お客様にとって何の解決にもなっていませんでした。
単なる表面的な解決法に過ぎなかったのです。

大きな罪悪感と混乱でいっぱいになりました。
あのとき、どんな提案をすべきだったのか。
お客様が本当に求めていたことは何だったのか。
どうしていたら、お客様がしあわせに暮らすことを応援できたのか……。

もう、2度と表面的な解決はしない!
そう決めました。

そして、その決意を現実のものとするためには、「3つの問い」に答えを見出す必要があると考えました。

  1. 人が何を求めていることを引き出すには?(本当のニーズ)
  2. そもそも、しあわせとは? しあわせな空間とは?(しあわせの条件)
  3. どうしたら人のしあわせに貢献できる?(貢献)

探求の旅がはじまる

心理学や建築に関する本の中には答えは見つからず、学べる場所もどこにもありませんでした。
そこで、独自の探求の旅が始まりました。

生きものの中で、人間だけが他の誰かに住まいを委ねて作ります。動物や魚、虫たちは、みんな自分たちで住まいを作りますよね。動物たちの住まいは、自分や子孫が健康に暮らし、繁栄できるようになっていて、家庭内暴力や自殺はありません。
住まいを人に委ねて作ることが、幸せな生活環境を人間が手に入れにくくなったのではないかと考えて、住まいを自分で作るホームレスたちの段ボールハウスを訪問して中を見せていただいたりもしました。

そして、早稲田大学・大学院(人間科学)に入り直しました。人間の心理や行動の原理について学び、空間としあわせの関係を研究しました。数千以上の論文を読み、役に立ちそうなことを一つずつ拾い出して行きました。

これまでに探求した学問分野は、心理学や脳科学、行動科学のほか、認知科学、動物生態学、進化心理学、発達心理学、感情心理学、健康心理学、色彩心理、生理学、介護福祉、ポジティブ心理学、デザイン科学、トランスパーソナル心理学、情報科学、老化の科学、死生論、インテグラル理論、ポリヴェーカル理論・・・・・・など、多岐にわたります。

だんだんとエビデンスは積みあがっていきましたが、本当に「しあわせ」をふに落とすには、自身の心の成長が不可欠であることに気づきました。

そこで、世界の第一人者のところに行き、自己成長につながることを学びまくりました。

たとえば、
・ありのままの自分を受け入れるための方法や考え方
・自分を整え、今この瞬間に幸せを感じるための瞑想やマインドフルネス
・自己成長しながら、人の幸せをサポートできるコーチングスキル
・気づきや行動の変容を促すファシリテーションスキル
・平穏な心を保つためのセラピーの方法や理論
などなど。

3つの問いの答えとは?

そうして……いつしか25年が経ちました。
やっと、「3つの問い」に自信を持って答えることができるようになりました。

1. 人は何を求めていることを引き出すには?(本当のニーズ)
早稲田大学の小島隆矢教授のもとで学んだ科学的なヒアリング法にコーチングや心理学の要素を取りいれて、お客様のニーズを的確に引き出す新たな質問法(LDNメソッド®)を開発しました。それによって、お客様の本当のニーズ引き出すことができるようになりました。

2. そもそも、しあわせとは?しあわせな空間とは?(しあわせの条件)
人がしあわせを感じるために必要なことや空間が人に与える影響を、心理学や脳科学、行動学などの裏付けをもった「空間デザイン心理学®」として体系化しました。「空間」という言葉は、建物や家といったモノ自体としての側面と、心地よいと感じる居場所というように心理的な側面をあわせ持ちます。

「空間デザイン心理学®」は、人の心理や行動を自然にうながして、理想の人生にプラスの影響を与える空間づくりのメソッドです。これまでの設計デザインのように、モノをデザインするのではなく、人の心と行動をデザインするという、他にはない新たな空間づくりの方法です。

3. どうしたら人のしあわせに貢献できる?(貢献)


国連の世界幸福度調査によると、日本の幸福度は、先進国の中で最下位(2019)です。
また、自己肯定感や自分への誇りは世界で最低の国民です。(内閣府,2014)
その原因の一つに、住まいがあると思っています。

人生の1/2以上を過ごす住まいが、あなたの人生を左右していると言っても過言ではありません。
空間は、意思より強く人生に影響を与えます。
空間が変われば人生が変わります。

空間を通して、世界を輝く笑顔で満たすために、2019年、一般社団法人空間デザイン心理学協会の設立に至りました。

だれもが、その人らしく生きるために


人間は、脳が発達したおかげで動物的な感覚が鈍ってしまいました。現在は、あふれる情報に惑わされて、「自分にとって本当に何が幸せなのか」がわからなくなってしまっているようです。

空間デザイン心理学®なら「あなたが心豊かでしあわせに暮らすために必要なこと」を満たす事が出来ます。
「自分にとっての幸せとは何か」を見つけて、「まず、自分がしあわせであること」を手に入れてください。
あなたが幸せになれば、特に中の良い友達の幸せは63%上昇します。しあわせとは伝播するものなのです。

空間デザイン心理学®は、真の意味であなたのしあわせを応援します。
そして、あなたの周りの方々や地域、日本、世界にそのエネルギーを広げていきましょう。
そのために、ぜひ、あなたの力を貸してください。

わたしたちは、全ての人がしあわせな世界を目指して進んでいきます。

しあわせはいつもここから。
代表理事 高原 美由紀