子供部屋はいつ与える?与え方はどうしたらいい?

子供部屋って、いつから必要でしょう?どのように与えたら良いでしょうか。
子供がある程度大きくなってきた方や、これから新しい家に引っ越そうと考えている方にとっては、子供部屋を与えるタイミングと与え方を知りたいのではないでしょうか。

こんにちは、空間デザイン心理士®プロ、一級建築士の高原美由紀です。
今回は、子供部屋を与えるポイントをお伝えします。


結論からいうと、子供部屋は用意しておいて、あとはどこで過ごすかの居場所を子供に委ねるのが良いと考えています。
その理由を2つお話ししますね。

目次

子供は親との距離を自分で調整している

子供に対して、「〇〇ちゃん、ここで勉強しなさい。ここで遊びなさい。」といった風に、親が主導で子供の居場所を決めていますか?

それとも、子供に任せていますか?

 
子供は、動物として自然に多くのことを自分で調整しています。


例えば、赤ちゃんがハイハイしている様子を想像してみてください。

最初の頃は、ママと50センチくらいの距離離れてみる。

その後、少しずつ距離を大きくしていきます。

そして、何か怖いことが起きた時に、いつでもママやパパに助けてもらえる安心する距離に保とうとします。

生後半年を過ぎる頃には後追いが始まりますね。

ママやパパが視界からいなくなると、赤ちゃんはママ、パパを探して後を追ってついてこようとする行動です。

どこにでもついて来ようとしたりするので、ママやパパたちは気が気でないのですが、赤ちゃんにとっては、安心できる距離を保とうとしているわけです。

子供にとって安心できる親との距離は、子供の発達に伴って自然に大きくなっていきます。

ときどき一人になってみたり、友だちや兄弟だけで遊んだりしながら、親に近づいたり離れたりして心理的に安心できる距離を調整していきます。

ベストなタイミングは、子供が知っている

そして、リビングやダイニングで過ごすことが多かった子供も、大きくなるにつれて、着替えや勉強を自分の個室でするようになって行きます。


その移行時期は、小学校高学年から中学生くらいが多いようです。

それまでは、親と自分の心理的な境界があいまいなのですが、だんだんと自立し始めて個として確立してくるわけです。


もし、子供の個としての発達が未熟なうちに、親が子供部屋で過ごすことを強制したりすると、子供の自然な発達をコントロールすることになるでしょう。

親のコントロールを子供は敏感に感じ取りますので、その後に親への反抗につながる可能性が考えられます。

まとめ

子供が子供部屋を持つベストなタイミングは、子供自身が自然に選ぶ時といえます。

それまでの間は、子供の自由な選択に任せ、どこでも好きに使って良いよというスタンスが望ましいと思います。

子供の自然な発達をサポートするように子ども部屋を与えられたらよいですね!

ポイント

  • 子供は親との距離を自然に自分で調整している。
  • 子供部屋に移行するベストなタイミングは子供が知っている。
  • URLをコピーしました!
目次