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フジテレビ「ホンマでっか!?TV」に出演|空間デザイン心理学®の知見をご紹介

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空間デザイン心理学®メンバーから2名が番組に出演

フジテレビ「ホンマでっか!?TV」の『カラダに良い家』特集に、私・高原美由紀と、空間デザイン心理士®プロ資格者の水田恵子さんが出演いたしました。(2026年4月29日放送)

空間デザイン心理学®は、心理学・脳科学・行動学などの科学を空間デザインに統合した理論です。空間の工夫で行動と気持ちが自然に変わる空間づくりのしくみを体系化しています。

今回の番組では、以前「カズレーザーと学ぶ」の番組でもご一緒させていただいた慶應義塾大学名誉教授・伊香賀俊治先生をはじめ、脳科学・疲労・インテリアなど各分野の専門家が、「住環境が人の健康や心理、行動にどのような影響を与えるのか」をお話ししました。

画像提供:フジテレビ『ホンマでっか!?TV』

水田恵子さんが語る、色と素材で暮らしを変える方法

水田恵子さんは、当協会が認定する空間デザイン心理士®プロの資格保持者です。インテリアコーディネーター協会関西の元会長を務めるなど、関西を中心に豊富な実績を持ち、色彩や素材を通じて心身に働きかける空間づくりを得意とされています。
番組では、心身に働きかける住まいの工夫を「インテリア評論家」として、色彩と素材の観点から紹介されました。

「カーペットを敷くとホコリが舞う」は実は逆だった


「カーペットは一見ホコリが気になる素材ですが、実際には繊維がほこりを取り込み、空気中に舞い上がる量を抑えることが実験で示されています。
定期的に掃除機をかけることが条件ですが、大きめのラグでもフローリングよりホコリの舞い上がりを防ぐ効果があります。毛足の長さは1cm程度、ループパイルタイプの方がカットタイプよりおすすめです。」

ピンク色の心理効果でイライラを和らげる


「薄いピンクは、安心感を、濃いピンクは活発な心理効果があるといわれます。子ども用の家具のなどに取り入れるのがおすすめです。ただ、子どもは年齢によって好みの色が変わるため(8〜10歳は水色・薄いパープル・白が人気)、好みが変わったら、他の色と組み合わせて柔軟に変化させて使うのがポイントです。」

番組では終始笑顔で落ち着いて話されていた水田さん。今後さらに大きくご活躍されることを、協会としても応援しています。Instagramでもさまざまな情報を発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。

水田恵子さんを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

空間が家族を変える5つの視点

私・高原美由紀は、空間デザイン心理学®️の創始者、「空間デザイン評論家」として紹介していただきました。
番組ゲストに、二級建築士の資格を取得されたばかりのアンガールズの田中卓志さんがいらしたことから、「アンガールズ田中さん/二級建築士 と私・一級建築士の対決」という構図で、番組が笑いに包まれながら進んでいきました。

ここでは、番組で紹介された内容を再編集してお伝えいたします。

婦の寝室、「別にする」前に試してほしいこと


「いびきがうるさいから」「生活リズムが違うから」と、夫婦の寝室を分けるご家庭は少なくありません。しかし実は、寝室を完全に別にすることで、無意識のうちに心のつながりまで弱くなる傾向も心理学の研究から指摘されています。

大切なのは「一緒か、別か」の二択ではありません。音は遮りながら、気配だけはつなげておくこと。パーテーションや防音カーテンを使えば、同じ空間にいながら睡眠の質も関係性も守ることができます。行動科学の研究でも、別寝室が夫婦の幸福感や健康度の低下につながることが報告されています。

「広いリビング」が家族をバラバラにする?


理想の住まいとして人気の高い「広々リビング」。ですが、空間デザイン心理学®の視点では、これが思わぬ落とし穴になることもあります。

家族が自然に会話を交わせる距離は、心理学的に3〜3.5m。リビングが広すぎると、「ご飯だよ」と声をかけるだけでも語気が強くなり、家族は必要以上に「叱られている」ように感じてしまうことがあるのです。広さよりも大切なのは、家族の心がつながる「距離の設計」なのです。

ソファの向きを変えるだけで、夫婦ゲンカが減


リフォームもいらない、引っ越しもいらない。今すぐできるのに効果絶大なのが、家具配置の見直しです。

キッチンに立っている間、家族はソファでキッチンに背を向けてテレビを見ている。——これは、意外によくある光景です。これではお互いの視界に入らず、知らないうちに関係がすれ違っていくことがあります。

これまでの経験から、キッチンに背を向けるソファの配置のご家庭では、「夫婦の会話が少ない」「夫がちゃんと話を聞いてくれていない気がする」「夫婦喧嘩が多い」といったお悩みを持たれている方が多いのです。

視野60度以内にお互いが自然と入るようにソファの向きを変えるだけで、自然な会話が生まれ、コミュニケーションが驚くほど増えていきます。ソファや椅子の角度を少し変える、そのひと手間が夫婦関係を変える第一歩です。

「ラベルを貼れば片付く」は子どもには逆効果だった


大きなクローゼットの収納ボックスに「文房具」「色えんぴつ」などとラベルを貼って整理しているのを見かけます。とても綺麗に片付けられているのに、「子どもが元の場所に物をちゃんと戻してくれない」というお悩みを耳にします。
実は、空間デザイン心理学®の観点では、これが子どもにとって逆効果になることが少なくありません。

そもそも人間は「片付ける」という行動が得意ではないのがスタンダードです。ラベルで「正しい場所」を知らせても、「どこにしまうのか考えてから収納する」という片付け方は、小さい子どもには向かないことが多いのです。大切なのは、考えずに自然にできる仕組みを作ること。まずは、子どもが自然に動く通り道——「動線」上に収納を置くことが第一歩です。
仕組みを変えれば、片付けは”がんばること”ではなく”自然に起きること”になります。

「トイレに近い部屋だから」が高齢者を孤立させる


「何かあったらすぐトイレに行けるように」と、トイレの近くに高齢者の部屋を配置するご家庭も多いはず。しかし、その配慮が思わぬ孤立感を生んでいることがあります。

夜、家族の気配が届かない場所に一人でいると、「ひとりぼっち感」が静かに積み重なっていきます。人間は夜間にネガティブになりやすいのです。そのため、同じフロアに家族の寝室がある配置にする、あるいは何かあったときに呼べる仕組みを用意する——「近さ」だけでなく、安心できる「つながり」が大切です。

出演を終えて


放送ではカットされてしまいましたが、さんまさんから「建築士のくせに医学に踏み込んでなんなの?」と何度も突っ込んでいただきました。確かに、建築士は一般的に「建物の専門家」と思われていますから、夫婦関係のストレスや家族のコミュニケーションの話をすると、意外に聞こえるかもしれません。その度に「心理と行動と空間の関係が専門なんです」と説明したのですが、「あなたが寂しがりやなんじゃないの?」と返されたり、また「建築士がなんで医学のことを言うの?」と繰り返し突っ込まれました。

建物を作る目的はそこに住む人の幸せですよね。だからこそ、建築には心理学や行動学など、人間を知る視点を持つことで、より心が満たされる空間ができると考えています。空間デザイン心理学®は、そんな思いから生まれました。

さんまさんのツッコミは、実は私の独自性を際立たせてくださろうとしてのことだったと思っています。しかし今回は、アンガールズ田中さんとのやり取りに番組の焦点が移り、全てカットされていました。残念ではありますが、それだけ田中さんとのやり取りが面白かったということでしょうか──。

空間の断熱性や換気が健康に影響することは広く知られていますが、間取りや家具の位置・向き、収納の置き場所、ラベルの貼り方といった日常的なことが、人の行動を無意識に変え、ストレスの原因になっていることはまだあまり知られていません。片付かない、家族の会話が少ない、言い方がきつくなる——そうした悩みを、「その人を変えよう」とするのではなく、空間を変えることで自然に解決していくのが空間デザイン心理学®のアプローチです。

空間デザイン心理学®では、頑張らずに本来の自分らしさを発揮できる環境づくりを大切にしています。性格や気合いの問題ではなく、空間を少し変えるだけで、行動と気持ちが自然に変わっていく——そのしくみを、これからも多くの方にお届けしたいと思っています。

このような機会を通して、「空間が人に与える影響」について多くの方に知っていただけたことを、大変嬉しく思っております。なにより、ゴールデンタイムの全国放送で「健康と住まい」というテーマが正面から扱われたこと自体が、住まいの価値観が大きく変わろうとしている証だと感じています。

ご覧いただいた皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。


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